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初めて入社した会社、これから頑張っていこうと4月を迎えたのに、いざ始まってみると、誰も構ってくれずに時間だけが過ぎてしまっている。
そんな経験はありませんか。もしくは、これから入社する予定の人も、そんな事態が待っているかもしれません。
新人が放置されてしまうのは一体どうしてなのか、今回の記事で理由と対策を解説していきます。
新人が放置される理由
当時、放置されてしまう理由は色々聞こえてきて、今回紹介する理由は、その頃聞いたこと・感じたことを元にしています。
新人が放置される理由は大きく分けて5つです。
はっきり言えば、新人側で抜本的な解決をすることは難しいことが多いです。
が、背景を理解することで放置される状況を嘆かずに、自分でできる対策に注力することができます。
原因を理解して、ぜひ対策に繋げてみて下さい。
それでは、放置されてしまう理由について解説していきます。
①会社として行き当たりばったりになっている
1つ目の理由が、人事と現場での連携が取れておらず、会社として行き当たりばったりになってしまていることです。
営業目標と同じように、人事部でもその年その年での採用目標があります。
内定辞退を見越して多めに取ったら思ったよりも多く残ってしまったり、学生の不作や企業が不人気で目標人数に届かなかったり、様々な理由で計画とは違う人数となります。
最終的に4月になってようやく人数が確定するため、現場ではどれだけの人数を割り当てられるのかそれまでわかりません。
そうなると、誰が教育担当になるのかの調整がどうしてもギリギリになってしまいます。
ある程度事前に把握できていればいいですが、そうでなければ全く予定していなかった人が担当にさせられてしまうかもしれません。
新人を大切に育てたいのなら、あらかじめ計画は練っておかないとですよね。
行き当たりばったりで連携が不十分だと、そうしたところで新人が放置されるところに繋がってしまうのです。
②人手が不足している
そもそも教育担当ができる人がいないケースです。
簡単な事務作業や新人がやるべきことについて教えるのなら、2年目3年目の先輩でも対応可能です。
が、例えば仕事のイロハを教えるのであれば、もっと主力の20代後半や30代の社員でないと難しいでしょう。
ただし、会社によっては、そういった主力クラスの人やまともな人から辞めていくようなことがあります。
次の記事では、まともな人から辞めていく会社の特徴が書かれています。
こんな会社だと、ずっと放置されるどころか、まともな教育を受けることができないかもしれないので、早めに辞めることを選択肢に入れましょう。
③教育担当が忙しすぎる
教育担当の人が忙しすぎて新人に構っていられないケースです。
主力クラスの人が教育担当になった場合によく起こりがちですね。
特に、①のように、元々育成の計画が建てられていないと、尚更時間を割けなくなってしまいます。
主力の人たちは、基本的にどの人も優先順位の管理がとても上手いです。
その時その時で最も効果が高く、トラブル防止に繋がるタスクを処理していくため、他の人よりも着実に成果を上げていきます。
ところが、新人教育というのは、成果からはかなり遠い物です。
時間をかけても直接成果が上がることは、まずありません。
しかも、どれだけ丁寧に教育しても辞めるリスクがつきまといます。
優先順位が下がってしまうため、忙しい人はなかなか新人に構うことができないのです。
④新人教育の仕組みが確立されていない
比較的若い会社にみられることですが、会社で新人教育の仕組みが確立されていないことがあります。
このような場合は、新人側から次のようなことを伝えると、教育担当の人も指導方針が決めやすくなって喜ばれます。
- どのように成長したいか
- 目標は何か
まずはやり方を知りたいのか、自分でやってみてフィードバックをもらうのか。
3年後を見据えてじっくりいくのか、それともすぐに実績を出したいのか。
その辺りの希望があれば伝えてみましょう。
⑤あえて放置して自分から動くのを期待している
国内で有数の企業であるリクルートでは、代名詞とも言える言葉があります。
「お前はどうしたいのか?」
教育担当から新人に対しては、常にそのように問いかけるそうです。
実際、リクルート出身の人に話を聞いてみると、そのように教わっていたといいます。
リクルートに限らず、あえて何も指示を出さず、新人が能動的に動いていくことを期待する指導方針をとる人がいます。
ちなみに、この方法で指導をしているかどうか判断をするのは簡単です。
質問する時に「どうすればいいですか?」とYESかNOかで答えられない質問をすると、ほぼ確実に「お前はどうしたいの?」と返ってきます。
そうだったなら、自分からガンガンやりたいことを伝えていきましょう。
この時、話に具体性があれば、なお喜ばれます。
まずは自分で考えてみて、どうしても分からない時に「こう考えたのですが、意見を聞かせてほしいです」と伝えてみて下さい。
いじめではない
5つ理由を挙げましたが、余程教育担当の人の態度が悪いわけでもない限り、いじめで放置している可能性は低いです。
と言うのも、新人教育の成果は、教育担当の査定にある程度反映されるからです。
あまりに新人の教育がずさんだと、管理職の適性がないと判断されかねないため、担当者は感情論抜きで教育しようとします。
上司が怖い人は、こちらの記事を合わせて参考にしてみて下さい。
以上が新人が放置されてしまう5つの主な理由です。
新人が放置されたままでいることのリスク
続いて、新人が放置されたままでいるリスクについて紹介します。
いずれも将来に響きかねないので、対策をとるために把握しておきましょう。
スキルが身につかない
新人が放置され続けるとスキルが一切身につかない可能性があります。
その時は「何もしなくて良くてラッキー」と思うかもしれません。
が、初めのうちに基礎固めができていないと後になって苦労します。
将来、陰で「あの人は使えない」なんて言われたくはないですよね。
新人のうちに放置され続けると、会社にとってお荷物になってしまう危険があるのです。
やる気を失う
何もやることがないと、やる気を保つことはとても難しいです。
入社前は頑張るぞと意気込んでいたのに、放置され続けてやる気を失ってしまった同期は何人もいました。
対策に書きますが、自分から動くまではダラダラと無駄に時間を過ごしてしまいました。
やる気がなくなると、仕事を面白く感じる機会もなくなります。
自分の成長の機会が減るため、この状態はなるべく早めに脱しましょう。
精神的に辛く感じる
放置される期間が長いと、自分が会社にとってお荷物状態であることをふと感じることがあります。
お荷物状態でい続けるのは、とても歯痒く感じます。
人によっては「必要とされていない」と感じることもあり、最悪の場合鬱になりかねません。
自分が必要とされている感覚は、とても大事です。
精神的に辛く感じる前に、対策を取りましょう。
このように、新人のうちに放置されているのはリスクがあります。
次の章で書かれていることを元に対策を取りましょう。
新人が放置された時に取るべき対策
新人が放置される理由とリスクについてご紹介しました。
最後に、そのような状況でとるべき対策について紹介します。
放置される状況を受け入れるのは危険なので、いずれかの対策を実行するようにしましょう。
自分で進んで行動する
オススメは自分から行動して、仕事をもらいにいくことです。
「できることはありませんか?」
「何か手伝いましょうか?」
そうした声がけをするだけでも、周りの反応も自分の心持ちも全く違います。
周りからすると、自分から発信していく様子はとてもやる気があるように見えます。
仮に、その時頼めることがなかったとしても、手伝おうとしてくれたらなんだか好意的に感じますよね。
先輩たちがそう思ってくれれば、あとで助けてくれることも増えるので積極的に自分から動いていきましょう。
今の仕事について勉強する
専門性が強い仕事では、その仕事について勉強するのもいいでしょう。
専門用語が多すぎて、会議や商談で何を言っているのかさっぱり分からない。新人の頃であれば、そんな経験は誰しも覚えがあるはずです。
参考書を読むのもいいですが、オススメが「議事録を取ること」です。新人ができる基本的な仕事の一つですね。
思いの外議事録を取ることは、周りにも自分にもいい影響があります。
周りにとっては、会議や商談の内容が把握できます。自分にとっては、用語を学ぶ機会になります。
何も完璧を目指す必要はありません。分からないところがあっても、爆速で仕上げて提出すると、「もうできたのか」と感心してくれます。
その上で「この部分が分からなかったのですが」と聞けば、自然な流れで教えてもらうことができます。
評価を上げつつ勉強にもなるので是非意識的にやってみて下さい。
教育担当以外と関係を作る
社内のことが良くわかっていないと、どうしても教育担当とばかり接する機会が増えてしまいますよね。
ですが、将来的にはもっと多くの人と仕事をすることになります。今は直接関わることがないとしても、先を見据えて、教育担当以外の人と交流を持っておくといいでしょう。
まずは同じ部署内の人たちが簡単です。ランチを一緒に食べに行けば、自然と会話する機会が作れますね。
部署以外の人と交流を持ちたいのなら、教育担当について回っている時に挨拶をしておきましょう。他にも、エンジニアの人なら勉強会に参加してみるのもありです。
いざ手を借りたい時に、ゼロから関係を構築するよりも遥かに楽なので、新人だからこそ顔を売っておくのがオススメです。
転職する
上に書いたようなことを実践しても、どうしても状況が良くならない時は、転職することを考えましょう。
繰り返しになりますが、新人のうちに基礎を固めておくことは本当に重要です。それができないと、スキルが身につかないまま仕事が大変になってしまい、自分の首を締めることになります。
次の記事では、「仕事は3年続けろ」と言われる俗説について、本当はどうなのかと解説しています。合わせて参考にしてみて下さい。
新人のうちに放置されてしまう状況でも取れる対策はあります。まずは、自分から動くことを基本として、どんどん仕事に取り組んでいきましょう。
まとめ
教育担当が忙しかったり、新人教育の仕組みが整備されていなかったり、様々な理由で新人が放置されてしまうことはあります。
そんな時は、何もせずにいないで自分からアクションを起こしましょう。
「仕事しなくても金がもらえる」と、だらけて過ごしてしまうと、スキルが身につかないまま年だけ取ってしまい、将来的に自分が損をしてしまいます。
状況が変わらないなら転職するのもあり。
さくっと辞めるのなら退職代行を使えば楽です。
自分の将来につながるため、真剣に考えましょう。
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