ブラック企業・職場

ブラック企業大賞ノミネート・受賞企業と理由のまとめ!2012年版

ブラック企業大賞というものを知っていますか?

その年に大きな問題を起こしたブラック企業が”受賞“、もとい名指しで批判されている催しです。

なかなかブラック企業という存在がなくならないことを背景に、NPO法人やジャーナリストなどを中心としたメンバーによって2012年から始まりました。

今回は、第1回である2012年にノミネートされた・各賞を受賞した企業とその選出理由をまとめてみました。

ここに名を連ねている企業や団体や、同じような問題を抱えている企業は要注意です。

大賞 東京電力

2011年3月に起きた福島第一原子力発電所事故によって、経済的にも社会的にも大きな影響を残した東京電力が大賞です。

事故を起こした原発の復旧・廃炉に向けて作業を行っていますが、その作業現場の劣悪な環境がたびたび報じられています。

普通、作業員の被ばく限度は国によって1年間で50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルトと定められています。

しかし、福島原発の復旧にあたる作業員は、期間中250ミリシーベルトまで引き上げられているのです。

国も作業員を大賞に無料検診を行っていますが、異常が見つかっても治療を受けられるような仕組みもなく、まるで使い捨ての駒のように扱っていると指摘されました。

実際に、作業が原因とみられる症状で亡くなっている作業員の方もいます。

市民賞 ワタミフードサービス

居酒屋チェーンなどを展開しているワタミが、ウェブと会場による投票でおよそ半数の表を獲得、市民賞の受賞となりました。

ワタミでは、2008年6月に当時まだ入社して2カ月の20代女性社員が過労を苦に自ら命を絶っています。

月の時間外労働は、過労死ライン(月80時間)を大きく超える141時間という月もあったそうです。

事件直後、会社や創業者である渡邉美樹氏が自殺との関連性を否定するかのような言動も批判を浴びました。

※2013年8月13日追記
2013年、大賞を受賞しました。

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ブラック企業大賞これまでに受賞した企業一覧まとめ2012年から続くブラック企業大賞ですが、これまで数々の会社が受賞(?)しました。 どちらかといえばプロパガンダの色合いが強いせい...

特別賞 ウェザーニューズ

民間としては世界初の気象情報会社となったウェザーニューズが、特別賞を受賞しました。

ウェザーニューズでは、2008年10月2日に当時25歳でまだ入社して半年だった社員が自殺しています。

入社から半年間の研修で時間外労働が過労死ラインを大きく超えることや、上司からの度重なる罵倒などが原因です。

ひどい時は1カ月で232時間を超える時間外労働を強いるなど、劣悪な労働環境が浮き彫りになりました。

事件発覚後の会社側の対応の悪さも、受賞理由のひとつです。

>>完全勝利和解・ウェザーニューズ過労自殺事件(2010年12月20日)

ありえないで賞 ゼンショー

2008年4月、牛丼すき家仙台泉店で働いていたアルバイト従業員3名が、未払いの給料や残業代、紛失立替金の支払いを求めて裁判を起こしました。

その際に3名が加入していた首都圏青年ユニオンがゼンショーに団体交渉を求めたところ、会社側これを拒否。

東京都労働委員会から応じるように命令されても、今度は中央労働委員会に再審査を求めるなど、とても誠実とは言えない対応を見せました。

ゼンショー側は、アルバイトとは雇用契約はなく業務委託であるとしていて、これが交渉を拒否した理由としています。

しかし、実際の労働形態から東京都労働委員会はこれを否定、会社側の主張を全面的に退けました。

※2014年9月10日追記
2014年、要努力賞を受賞しました。

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業界賞 フォーカスシステムズ

当時、京セラの携帯電話の開発を請け負っていた会社です。

2006年9月、当時20代だった男性システムエンジニアが急性アルコール中毒で亡くなりました。

これだけならブラック企業と関係がなさそうな話なのですが、彼がなぜそこまでお酒を飲んでしまったのかが問題です。

亡くなった月はたった半月で52時間、亡くなる前月も130時間という過重労働が判明。

その過労が原因でうつ病を発症、それが原因でウイスキーをラッパ飲みしてしまったというのが真相なのです。

労働基準監督署はこれを労災と認定、遺族側が起こした裁判でも会社側の責任を認めました。

業界賞 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ

2006年1月、当時システムエンジニアとして働いていた20代男性が、急性薬物中毒で亡くなっています。

男性は過重労働を原因にうつ病を発症していて薬もその治療薬で、それを過剰服用したことが原因でした。

一度は労働基準監督署から労災の認定が下りなかったものの、国を相手取り訴訟、裁判によって業務と中毒死の関連性が認められました。

システムエンジニアはよく、デスマーチといった過酷な労働環境が問題となっています。

上のフォーカスシステムズとあわせて、システムエンジニア全体の問題提起として業界賞の受賞となりました。

その他ノミネート企業

SHOP99

2011年5月、元店長が未払い残業代を求めた裁判を起こしています。

店長という肩書でありながら権限や裁量を与えられていない、いわゆる名ばかり管理職でした。

すかいらーく

2004年8月、2007年10月と2回にわたって、当時店長だった男性が亡くなっています。

2004年の一度目の事件のときに再発防止を遺族に約束をしたにも関わらず、また同じ過ちを繰り返してしまいました。

株式会社陸援隊 ハーヴェスト・ホールディングス

2012年4月、関越自動車道にて陸援隊が所有する高速バスが防音壁に激突、乗客と乗員あわせて46人が死傷する大事故を起こしました。

関東運輸局の調査によると、バスを所有していた陸援隊は禁じられている運転手の日雇いを行っており、過労防止措置も不十分だったことが明らかになっています。

バスツアーを企画したハーヴェスト・ホールディングスも複数の法令違反があり、当時は連日ニュースで報道されることとなりました。

丸八真綿

退職勧告をされ管理職ユニオン東海に参加した社員をダミー会社に強制移籍、その後会社を解散させることで整理解雇させたことが問題となりました